東洋医学(中医学)における【頭痛の種類】

気がつけばもう12月も下旬を迎えようとしています

毎日寒い日が続きますね~

寒くなったり、気候が不安定ですと痛みを感じやすくなったりします

頭痛もその一つではないでしょうか?

 

今回は東洋医学的な方向からの見方について。

頭痛にはさまざまな症状がありますね

そのタイプは大きく2つに分けられます。

1、【急性の頭痛】で、

主に外界からの(風・寒・署・湿・燥・火)

風邪、寒邪、湿邪、署(熱)邪などによる

ズキズキ、ガンガンする強い痛みが特徴。

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・・・図より・・・

1-1 寒邪・・・寒さによって

1-2 湿邪・・・梅雨時など、頭重、イライラなど

1-3 熱邪・・・夏など暑い時に

1-4 風邪・・・かぜの頭痛
2、【慢性の頭痛】
主に内傷(自分が体内や習慣で作り出す)

症状はキリキリと刺すような痛みや

重く締め付けられるような痛みが特徴です。

一般的に多い片頭痛などはこのタイプにあたります
中医学では、こうした頭痛の主な原因は、

【不通則痛】

(通じざればすなわち痛む)
(流れが滞ると痛みとなる)と考えます。
つまり、気や血の流れが悪くなると

頭痛などの痛みが発生するということです。

お血(ドロドロ血)や水分代謝の低下、ストレス、

風邪などが主な原因となります。

 

・・・図より・・・

2-1 気虚・・・疲れからの頭痛・・・顔色悪い

2-2 血虚・・・キリでさされる様な・・・顔青白い

2-3 痰湿・・・胸がムカムカし、吐き気

2-4 肝火・・・怒ったり悩んだり、カッとするとひどくなる

2-5 食滞・・・食後の頭痛・・・消化不良
また、脳にとって大切な「気(生命エネルギー)」

「血(血液、身体の働きを支える栄養素)」

が不足することで、頭痛が起きることも。

このような状態を・・・・・

【不栄則痛】

(栄えざればすなわち痛む)
(栄養が足りなければ痛みとなる)といいます。
このように、頭痛は頭だけの問題でなく

外・・・【気候】や

内・・・【身体全体の問題】として考えることが中医学の

特徴でもあります

ただ単に痛みを抑えるだけでなく、

根本を知り健やかに保つことで、頭痛が起きにくく

他の病気も未然に防ぐ【未病防治】のきっかけにもなります。

まずは、根本的な体質改善に心がけましょう。
ただし・・・

頭痛には脳腫瘍や脳いっ血、くも膜下出血

など重大な病気が潜んでいることもあるので注意が必要です。

我慢できないほどの激痛を感じたり

日を追うごとにジワジワと痛みが強くなったりする場合は、

すぐに病院で検査を受けるようにしてください。